しんまい地質屋の石ころ日記

大学院修士課程の地質系学生がきままに綴る日記です.

Mechanicsの話【メモ】

どうも,ちしつやのたまごです.

 

ゼミとか先輩たちがよくメカニクスとかカイネティクスとかキネマティクスとか,いつも口にするがぼや〜っとして使いこなせない.

それぞれの違いなんだろうか.

教わったことを勉強メモとしてここに残す.

 

[Mechanics-力学]

下二つを合わせた包括的な言葉.

[Dynamics-動力学]

力学(応力)が議論の中心.

[Kinematics-運動学]

力学を除いた,幾何学に基づいた運動のみを記述する分野.

露頭観察において岩石を観察して得られるのはこの運動学的な情報のみである.例えば,断層運動(変位は?運動方向は?)や歪み(扁平度)に関する観察はその代表的な指標と言える.また,プレートテクトニクスは,大陸の形状や地磁気の縞模様など,運動学的な観察から提唱されたと言える.

 

つまり,DynamicsとKinematicsの間には大きな隔たりが存在する.断層を見て応力を推定するにはいくつもの仮定を置いた上で議論しなければならない.変形と応力の間を繋ぐのがレオロジーであるから,レオロジーを調べることによりMechanicsが詳細に明らかになる.

 

ちなみにカイネティクスKineticsは速度論に対して使われることが多いようであるが,分野によって指す意味が異なる場合がある.

地質学の分野では反応速度論と訳される場合がほとんどであるが,中には力学を指して使う人もいるというので注意しなければいけない.

ja.wikipedia.org

 

難しいなあ〜〜〜